今年は異例の早さで「梅雨明け」が宣言されました。
今夏は厳しい暑さが予測されていますね。そのうえ電力需給ひっ迫注意報!まで。
節電の呼びかけを受けて電気の使用を控えなくては……と心配されている方も多いはず。

 

政府は節電を求めていますが、一方で「命を守るのが最優先」だとして、エアコンの適切な使用を呼び掛けています。
節電は適切に、体調管理を優先して熱中症にならないよう気を付けてください。

 
 

熱中症に要注意

『熱中症』というと真夏の猛暑の時期をイメージする方も多いですよね。
ですが、梅雨明け直後は熱中症のリスクが高いので、特に注意する必要があります。

 
まだ暑さに体が慣れていない時期は、体が気温の変化についていけないことで、熱中症のリスクを高める原因となるようです。

 
とくに近年は新型コロナウイルスへの対策を行う必要もあり、注意が必要です。
夏期の気温・湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが一段と高くなるおそれがあるからです。
マスクを着けると皮膚からの熱が逃げにくく、気づかないうちに脱水状態になるなど、体温調整がしづらくなってしまいます。
屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクを外すよう厚生労働省は呼びかけています。

 

 

熱中症は誰でもかかる恐れがあります

子どもや高齢者は特に気を配る必要があります。

 
子どもは体温調節の能力が十分に発達していません。
高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能やからだの調整機能も低下していますので、特に注意が必要です。

 
若くて健康な人でも危険があります。

 
「自分は大丈夫」と過信していると、応急処置が遅れ命の危険にさらされることもあります。
特に気温が急上昇する梅雨明け後からは一段と熱中症に注意し、普段から熱中症予報なども活用して備えましょう。

 
 

【熱中症対策】

室内の対策

• 扇風機やエアコンで温度を調節
• 遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用
• 室温をこまめに確認

 

屋外の対策

• 日傘や帽子の着用
• 日陰の利用、こまめな休憩
• 天気のよい日は、日中の外出をできるだけ控える
• からだの蓄熱を避けるために、通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する
• 保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす
• こまめに水分やミネラルを補給する

 
のどの渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分、スポーツドリンクなどを摂取しましょう!

 

 

熱中症の初期症状

熱中症になると、めまい・頭痛・吐き気・足がつるなどの症状が現れます。
症状が出たら水分補給、身体を冷やす(太い血管の部分)などの応急処置が必要です。
応急処置をしても症状がよくならない場合は、医療機関を受診しましょう。

 
自力で水が飲めない、意識がなくなりかけた場合は、すぐに救急車を呼びましょう!

 

参考サイト

厚生労働省HP